記憶の街...SUZAKI 街の記憶...写真の記憶...

 

スクエア25 7TH「記憶のラビリンス」アーティスト51名による共同展 出品の3点

2011.11.28〜12.3 ギャルリーソレイユ (東京都中央区京橋2-8-2)

記憶のラビリンス---------------------------------------キュレーション TEXT:笹谷高弘

「なんのこと、ヴァージル?」

「連鎖だよ。組み合わせだ。力だよ」

「お願い。わかるように話して」------------グレッグ・ベア「ブラッド・ミュージック」

------------------------------------------------------------------------------

あたかも夢を見るかのように、いささかためらいつつも記憶のアーカイブ(貯蔵庫)の奥深くへと分け入ってみる。暗箱または暗室をおもわせる大容量のハードディスク。

喪失したかにおもわれた、それら時間と空間の脈絡をともに欠いた記憶の断片をサンプリングし、再生してみること。

攪拌と再編、または変奏。

夢が時空を欠いた過去の、あるいは未来の記憶の断片的かつ荒唐無稽な大脳皮質への投影だとすれば、この再生行為はそうした夢の構造に似ている。

憂鬱と快楽。

夥しい<記憶>の集積が織りなすソレイユの空間をひとつのカメラ・オブスキュラ(暗箱)だとすれば、小さな孔を通して外部を映し出すと同時に、内部から外部への迷宮的な壁面を逆照射することだろう。

この壁面は、さてどのような<夢>を夢見るだろう。

--------------------------------------------------------------------------------

「ここでは、<思考宇宙>では、すべてが可能だ。シミュレーションだ。あなたの記憶をもとにした再構築だ」------------グレッグ・ベア「ブラッド・ミュージック」

「私が愛してやまないもの、それは思い出と記憶である」------------ジャック・デリダ「回想録」